ギターが入った楽曲を聴いていると、稀にギターの音色に交じって「キュッ」「キュルッ」といった独特のノイズのようなものが入っていることがあります。
特にコード弾きのアコースティックギターのトラック等で、コードが変わる際に交じっている事が多いかと思います。
あれは、左手が移動する際に低音弦(巻き弦)に触れた状態で動く際に生じる摩擦で発生する音で、一般的に「フィンガーノイズ」等と呼ばれています。
クラシックギターの演奏の際には特殊奏法等で使用するのを除けば「ノイズ=雑音」として極力出さないように注意して演奏しますが、ロックやポピュラー音楽では「ギター特有の味のあるノイズ」として許容されたりもしています。
本日はそのフィンガーノイズのコントロールについて画像付きで解説致します。
他の項目でも左右の手の上手な脱力については語る事が多いですが、今回もポイントは脱力です。
まず、ノイズを出すには・・・
下記の写真の6弦ルートのパワーコードを押さえた状態から、そのままの形で次のコードへ移動すると摩擦でノイズが出ます。
ただし、強く抑えた状態だと摩擦がきつくなって指が痛くなったり、引っかかってうまく移動できなかったりしますので、力は抜いて「弦に触った状態で移動」すればスムーズに移動して軽やかなフィンガーノイズが乗るでしょう。
次に、ノイズを出さない方法・・・こちらの方がテクニックとしては難しいものになります。
上記の最初に押さえた状態から、下記写真のようにふわりと指を浮かせます。弦と指の間に若干の空間が開く程度に浮かせます。
そのまま移動先まで移動して、またふわりと着地する感じで弦を押さえます。
以上、文章で書いたり口で言うのは簡単なのですが、身体感覚で違和感なくスムーズに使える技術として体得するには工夫と練習が必要かも知れません。
が、上手にノイズコントロール出来ると特に録音等するときに演奏がスッキリ聴こえます!チャレンジしてみましょう!
特にフィンガーノイズを出さない指の練習について、どうしてもご自分でうまく行かない方はお気軽にワンレッスン等にお越しください。お一人さまにつき1回までは無料体験レッスンもやっております♪