今月は5月。平成から令和に年号が変わる記念すべき5月ではありましたが、5日は何時も通り端午の節句、子供の日でした。
私も幼いころには自宅の庭にこいのぼりを揚げてもらったものでございます。
5月5日は3月3日のひなまつり同様、日付を思い浮かべただけで「こいのぼり」の歌を口ずさみたくなる音楽的主張の強い日でもあります。
さて、季節ネタの多いこのコーナーでは前例にもれず今回は5月5日にみんな口ずさみたくなるあの「こいのぼり(作者不詳)」に絡めてメジャーペンタトニックスケールについて説明してゆきたいと思います。
この楽曲はハ長調(C Major)や二長調(D Major)で演奏されるケースが多いようですが、まずは以下にハ長調で書いたこいのぼりの楽譜を表示致します。
ドレミ~で歌うと「ミレドーレーミーラーソーミミミーミレドレー」となります。
さて、ここで改めて今回設定したハ長調の音階について確認していきましょう。
ある程度音楽をやってきた人なら慣れ親しんでいるであろうドレミファソラシドです。
ここで、以前の和音の話でも出てきたように音階に番号を振って各音が何番目の音なのかを意識してみましょう。
次に、上記のこいのぼりのメロディにもそれぞれハ長調音階の何番目の音なのかを確認する為に番号をふってみましょう。あるいはドレミ~を123で読む数字譜で読んでみるのもよいでしょう。
さて、その中に出てこない番号が2つある事に気づけたでしょうか?
こいのぼりで使われている音を番号準に並べ変えてみると・・・・
Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅴ,Ⅵ,Ⅰ(1オクターブ上)
オクターブ離れたⅠの音を同じものとして考えるなら全部で5つの音で構成される音の並びが見えてきます。
この4番目と7番目を抜いた形はメジャーペンタトニックスケールという音階になっています。(4,7が無い事からヨナ抜き音階とも呼ばれる)
このメジャーペンタトニックスケールは我々が幼少期から親しむであろう童謡や、ポピュラーソング等でも頻繁に使われる音階です。
こいのぼり、チューリップ等はわかりやすいですが他にも改めて確認しながら弾いたり歌ったりしてみると沢山見つける事が出来るでしょう。
さて、皆さんはいくつ見つける事ができるでしょうか?
なお、ペンタトニックスケールには他にマイナーペンタトニックスケール(ナチュラルマイナースケールから第Ⅱと第Ⅵを抜いた形)というものも存在します。
こちらも改めて聴いてみると沢山見つかるスケールなのですが…詳しくはまた別の機会に。
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